映画鑑賞:吾輩は猫である(2020.5.20)

産まれて間もなく捨てられた猫の「吾輩」(声:小倉一郎)は行く当てもなく彷徨っていたところを、中学校の英語教師:珍野苦沙弥(仲代達矢)の家に拾われて一命を取り留めます。
監督:市川崑 脚本:八住利雄
原作:夏目漱石 配給:東宝
公開:1975年5月 上映時間:116分

現代日本の文学4・・夏目漱石集(学研:1973年発行)
ユーチューブ・・吾輩は猫である

迷亭(伊丹十三)は珍野苦沙弥(仲代達矢)の友人で、しょっちゅう彼の家に上り込んできます。嘘話をして苦沙弥の神輿をかついで楽しむという悪趣味の持ち主です。・・テレビ画面(U-NEXT)

吾輩(猫)・迷亭が、珍野苦沙弥の自宅でくつろぐ

珍野苦沙弥は少々神経質な中学校の英語教師で、彼の家には美学者:迷亭・理学士:水島寒月(岡本信人)・哲学者:八木独仙(前田武彦)・越智東風(篠田三郎)といった風変わりな仲間達が出入りしています。テレビ画面(U-NEXT)

左から東風寒月迷亭苦沙弥独仙

金田富子(篠ヒロコ)は実業家の妻:金田鼻子(岡田茉莉子)の娘で、とてもわがままな性格をしており、演奏会で水島寒月に一目惚れします。テレビ画面(U-NEXT)

左から金田富子・金田鼻子

鈴木藤十郎(神山繁)は苦沙弥・迷亭の学生時代の同級生で、東京詰めになり実業家・金田家(三波伸介)に出入りする。
金田(苦沙弥に嫌われている)の意を受けて、苦沙弥をなんとかして凹ませてやろうと嫌がらせをするため、苦沙弥の様子をさぐる様に依頼を受ける。テレビ画面(U-NEXT)

左から鈴木藤十郎・金田

多々良三平(左とん平)は苦沙弥の家の元書生で、恩師の珍野苦沙弥に会いにやって来た。
三平は金田の元で働くことになったと嬉々として語り始め、教師など辞めて稼ぎのいい実業家や政治家になったらどうかと進言する。(苦沙弥は憤慨!)テレビ画面(U-NEXT)

左から苦沙弥・細君(波乃久里子)・三平

学校へ行くと金田富子宛てにある男子生徒が冷やかしの恋文を送ったことが問題になっており、校長は事実ならば退学にすると言い出します。(生徒:古井武右衛門)
苦沙弥は恋文を書く事が法を犯している訳ではないと校長(文明中学校長:岡田英次)に楯突いてしまい、学校での立場が悪くなってしまいます。テレビ画面(U-NEXT)

苦沙弥と中学の生徒:古井武右衛門(麿のぼる)

この頃から苦沙弥の家には、近くの中学校の野球部のボールが嫌がらせのように投げ込まれるようになり、胃弱な苦沙弥の神経を逆なでさせるのでした。テレビ画面(U-NEXT)

ボールを投げ込む、野球部の生徒達

黒猫は車屋の飼い猫で大柄で乱暴な性格をしていて、吾輩が恐れている猫でもあります。
吾輩は二弦琴:師匠(緑魔子)の美貌を備えた、三毛子(風を拗らせ死亡)に恋をしています。
吾輩はコップに残ったビールを一口飲んだ後、熱くなった身体を冷やそうと水瓶の中に飛び込み、あっけなくその生涯を終えました。テレビ画面(U-NEXT)

左から吾輩・黒猫