映画鑑賞:殿、利息でござる!(2020.5.22)

1766年(明和3年)の仙台藩領内の宿場町・吉岡宿は、宿場町間の物資の輸送を行う「伝馬役」が課せられており、通常は藩より宿場町に助成金が支給されているのだが、吉岡宿は藩の直轄領ではないため助成金が支給されていなかった。
監督:中村義洋 原作:磯田道史
脚本:中村義洋、鈴木謙一 制作・配給: 松竹
公開:2016年6月 上映時間:129分

ユーチューブ・・殿、利息でござる!
仙台藩領内の宿場町・吉岡宿
遠藤幾右衛門・仙台藩代官:八島伝之助(斎藤歩)

造り酒屋:穀田屋十三郎(阿部サダヲ)はこの窮状を憂い、お上へ直訴しようと考えていた。しかし京から嫁:なつ(山本舞香)を連れ帰省した、茶師:菅原屋篤平治(瑛太)に止められる。・・テレビ画面U-NEXT

菅原屋篤平治と穀田屋十三郎が悩む

酒場「しま屋」女将:とき(竹内結子)で浅野屋の商売の話をしていた穀田屋十三郎と菅原屋篤平治だが、篤平治がふと「お上に千両:五千貫文(約三億円)を貸し付けて、毎年の利息で伝馬を負担するのはどうか」と提案した。・・テレビ画面U-NEXT

左からとき・穀田屋十三郎菅原屋篤平治
茶畑で菅原屋篤平治と妻・なつ・・妻も賛同!

お上に千両を貸し付けるという提案を真に受けた穀田屋十三郎は、叔父である穀田屋十兵衛(きたろう)に相談し共感を得る。
そして叔父とともに菅原屋篤平治を訪れ、同じ志ある者を探して千両集めようと話した。・・テレビ画面U-NEXT

穀田屋十三郎穀田屋十兵衛菅原屋篤平治

肝煎:遠藤幾右衛門(寺脇康文)に相談を持ちかけたが、肝煎は幼い息子がいるため同じ様に村の未来を憂い、菅原屋篤平治の期待に反し提案に共感してくれた。・・テレビ画面U-NEXT

菅原屋篤平治穀田屋十三郎遠藤幾右衛門と子供

次は大肝煎:千坂仲内(千葉雄大)を訪ね意を決し相談に行った穀田屋・菅原屋だったが、意外にも千坂仲内は涙を流して提案に共感した。・・テレビ画面U-NEXT

大肝煎:千坂仲内

先代・浅野屋甚内十三郎(山崎努)の頃から何十年にも渡り金を貯め続け、それを吉岡宿の救済のために使おうと考えていたと母:きよ(草笛光子)と弟:浅野屋甚内(妻夫木聡)から聞く。
弟の甚内は幼少から目を悪くしていたため養子に出られず、代わりに兄に養子に出てもらった事を心苦しく思っていた事も分かった。・・テレビ画面U-NEXT

母:きよ・弟:浅野屋甚内

女将:ときが村民に計画を話した事で、中町の出資者たち以外にも上町や下町にも話が広まっていった。村民から話を聞いた商人たちが、各々の思惑を胸に出資を始める。・・テレビ画面U-NEXT

嘆願書の読み聞かせを、吉岡宿の人達におこなう
仙台城二の丸
仙台藩の重臣達も財政に悩んでいる

橋本権右衛門(堀部圭亮)は嘆願書を前回は仙台藩に提出したが、今度は拒もうとした。
しかし先代・浅野屋甚内が何十年もかけて、吉岡宿のために貯めた金だという話を聞き心を動した。・・テレビ画面U-NEXT

代官:橋本権右衛門は感動する!

必死の覚悟で嘆願書を書き直して、仙台藩の出入司:萱場杢(松田龍平)に直接提出後事情を説明した。
萱場杢は渋々了解をしたが銭ではなく金の小判で差し出す様にという厳しい条件を突き付けた。
当時は銭の価値が下がっていた為、千両の銭を金の小判に替えると八百貫文足りなかった。・・テレビ画面U-NEXT

橋本権右衛門は出入司:萱場杢に必死に願い出る

浅野屋甚内は更に五百貫文を出し、ときはツケをかき集めて五十貫文を集めた。(残りは二百五十貫文)
最後の二百五十貫文は穀田屋の息子:穀田屋音右衛門(重岡大毅)が、仙台の三浦屋に奉公に出て十年分の給料を前借した。(親と喧嘩した息子が助ける)・・手紙を読み父は涙を流す!・・テレビ画面U-NEXT

両替屋:遠藤寿内(西村雅彦)・とき遠藤幾右衛門

突然仙台藩7代藩主:伊達陸奥守重村(羽生結弦)が、造り酒屋:浅野屋甚内の家にやって来た。
そして自ら書いた「霜夜」「寒月」「春風」という書をもって酒銘にせよと命じ、酒屋を潰すことを許さないと話した。・・テレビ画面U-NEXT

穀田屋十三郎浅野屋甚内・菅原屋篤平治達