映画鑑賞:引越し大名!(2020.5.31)

松平直基は出羽国山形藩(山形市)やさらに播磨国姫路藩(兵庫県姫路市)に国替を命じられるが、姫路の封地に赴く途上で死去した。
監督:犬童一心 脚本/原作:土橋章宏 
制作会社: 松竹撮影所 配給: 松竹
公開:2019年8月 上映時間:120分

・・U-NEXのテレビ画面

松平直基が姫路に向かう行列

越前国大野藩主(福井県大野市):松平直基の長男として生まれた松平直矩(及川光博)は、その時を思い出しうなされて眠れない。

小姓:綾瀬主水と姫路藩藩主:松平直矩
ユーチューブ・・引越し大名

家臣達に「カタツムリ」とあだ名される書庫番:片桐春之助(星野源)が、「引っ越し奉行」に任ぜられた。

片桐春之助は板倉殿(元引っ越し奉行)の娘:於蘭(高畑充希)に会いに行ったが、彼女は下士の父親の手柄は全部、上士に持っていかれてしまったと彼をなじった。

於蘭(おらん)に馬の事を話す

片桐春之助が板倉殿の墓を参り墓前で謝る姿を、偶然に於蘭と息子は見ていた。

於蘭の父の墓で片桐春之介が謝罪・・目撃!

引っ越しの段取りも思いつかぬ片桐春之助が、このままでは切腹させられようという時、於蘭は父親が書き記した「引っ越し覚書」を持って城にやって来た。

於蘭が重臣に引越しの指南書を見せる

廻船問屋和泉屋主人:和泉屋新吉(岡山天音)の前に膝まづき、8.000両の借金のお願いをする。和泉屋の主人は片桐春之助を信頼して、彼に金を貸してくれた。

和泉屋新吉の前で膝まづく片桐春之助

運ぶための費用がかさむため人は雇わず、自分達で運ぶ準備で藩士達の体力作りを始めた。

藩士の中でも特に勉強熱心だった山里一郎太(小澤征悦)に、農民として姫路に置いて行く、数百の藩士達をまとめ上げて欲しいと頼む。・・石高が戻ったら迎えに来ると約束する。

山里一郎太に「農学書一式」を渡す

いよいよ引越しの本番である事を、家臣たちの前で宣言を行う。

片桐春之助が引っ越しの宣言

松平直矩(姫路藩主)が豊後国日田藩へのお国替えの準備のため、家臣達が荷物をまとめ始める。

家臣達が引っ越しの荷物をまとめる

松平直矩も姫路城を去るのを惜しんで、家臣共々豊後国日田藩(大分県)に向かう。

松平直矩は名残惜しそうに城を見る

漁民に扮した隠密に囲まれた一行、これは江戸の柳沢吉保(向井理)と内通していた、姫路藩次席家老:藤原修蔵(西村まさ彦)の手引きだった。

行列が漁師に変装した隠密に襲われる

松平直矩は鷹村源右衛門(高橋一生)に、松平家の家宝の槍を使うように許可を出した。人一倍大きな槍で敵を薙ぎ払い、窮地を脱した。

得意顔で敵に向かう鷹村源右衛門

到着した豊後国日田藩の屋敷は、城とは言えない小さな屋敷だった。

松平直矩は家臣に感謝を述べる

石高が戻ったら迎えに来るとの約束を果たす為、姫路で農民となった山里一郎太を訪ね報告を行う。・・涙を流し感無量となる!

引越し奉行:片桐春之介と農民:山里一郎太

片桐春之助は姫路で農民をして待つように言った藩士を呼びに行くが、ただの山だった場所は見事な段々畑になっており、幾人かはこのまま農民として残りたいと言って刀を返した。

見事な段々畑をみる

15年が経ち、松平家は二回の国替えを経て陸奥国白河藩(福島県白河市)で、やっと元の石高に戻された。・・喜んで登城する元家臣達

元家臣(姫路で農民生活)達を迎える

陸奥国白河藩で家老になった片桐春之助は、姫路で迎えを待つうちに亡くなった者の石碑と、農民として残った者の刀を前に、藩主や再び藩士になり戻った者と共に。・・「お帰りなさいませと」

姫路で亡くなった元家臣の石碑を見る