映画鑑賞:カツベン!(2020.6.19)

大正の初め頃地方の街に住む子供の染谷俊太郎(幼少:牛尾竜威)は、活動弁士の声帯模写を得意としていた。お気に入り弁士は山岡秋声で、ある日俊太郎の住む街では時代劇映画の撮影が行われていた。
U-NEXTでテレビ画面撮影。
監督:周防正行 脚本: 片島章三
制作会社:アルタミラピクチャーズ 配給: 東映
公開:2019年10月 上映時間:126分

ユーチューブ・・東映映画チャンネル提供

子供:染谷俊太郎(牛尾竜威)は知り合いの子供達と悪戯を仕掛けて警官に追われ、近くにいた少女の手引きでその場を逃れる。しかし、気づいた警官から逃げる中で偶然映画に映り込んでしまう。

映画に写る子供:俊太郎と梅子

後日その映画が街に巡ってきた時、少女:梅子(藤田りんか)の案内で裏口から小屋に忍び込み、自分達が出た映画を見る事できた。

映画を見る栗原梅子と染谷俊太郎

俊太郎は活弁の物真似を披露し、梅子は大きくなったら映画俳優になりたいと話して、お礼にキャラメルを梅子に渡した。

キャラメルを貰い喜ぶ梅子

成長した染谷俊太郎(成田凌)は、いかさま興行師の安田虎夫(音尾琢真)の下で山岡秋声(永瀬正敏)を騙って弁士をしていた。

偽の「山岡秋声」として映画の弁士をする

俊太郎が弁士を務めて映画を上映する間、留守になった付近の家で安田虎夫達が窃盗を働く手口だった。

盗品を車に積み込む安田虎夫

俊太郎は刑事に追われた機会に盗んだ金とともに逃げ出し、芝居小屋「青木館」館主:青木富夫(竹中直人)に住み込みをさせてもらう。

俊太郎と館主:青木

看板弁士:茂木貴之(高良健吾)が、楽士(管楽器):耕吉(正名僕蔵)・楽士(鳴り物):金造(田口浩正)・楽士(三味線):定夫(徳井優)達と語ると、観客は大興奮となる。茂木貴之はライバルの「タチバナ館」館主:橘重蔵(小日向文世)から、移籍の誘いを受けている。

弁士:茂木貴之が語ると館内の女性はうっとりする

俊太郎は映像技師:浜本祐介(成河)と親しくなり、彼の集めているフィルムの切れ端を見せてもらう。・・浜本は栗原梅子=沢井松子(黒島結菜)のファンで彼女の映ったフイルムが多く持っていた。

浜本祐介が俊太郎に説明をする

俊太郎は山岡秋声の代わりに弁士を務めて観客から喝采を浴びるが、戻ってきた山岡にダメ出しされて稽古を付けられる。

喝采を浴びる俊太郎

安田虎夫は仲間と、俊太郎を襲って喉を締め上げる。

首を締めあげられる俊太郎

逃げ出した俊太郎は舞台に立つが思うように声が出ず、その時沢井松子(黒島結菜)が舞台に上がって、女優の声を当て苦境を乗り切った。

俊太郎と沢井松子(梅子)が弁士をする

「タチバナ館」の娘:橘琴江(井上真央)が俊太郎を好きになり、終了後舞台に上がり感動して抱きつく。

橘琴江」が俊太郎に抱きつく

「タチバナ館」の一味は「青木館」を襲撃して中を荒らし、フィルムをずたずたにしてしまう。部屋の中を見て動揺する、主人:青木富夫・妻:豊子(渡辺えり)・俊太郎・弁士:山岡・映画技師:浜本達。

動揺する主人・俊太郎達

安田虎夫が放った拳銃の弾が薬品に当たり発火し、「青木館」は炎上し全てが灰になってしまう。

燃え上がる「青木館」

逃げる俊太郎を安田虎夫と刑事:木村忠義(竹野内豊)が追う展開になるが、虎夫に追いつかれて銃を向けられ俊太郎は観念する。

俊太郎はペダルが抜けた自転車で逃げる

「青木館」の焼け跡では、落胆した主人の前にフィルム缶に入ったお金が発見される。俊太郎が密かに移しておいたものだったが、これで再建できると主人は狂喜した。

狂喜する「青木館」の主人達

駅にいた沢井松子(梅子)は俊太郎不在のまま、現れた映画監督の二川文太郎(池松壮亮)に映画に出すと誘われ、ともに列車で街を去る。

二川文太郎に誘われる沢井松子(梅子)

服役する俊太郎が独房から活弁を披露していた頃、沢井松子(梅子)が面会に訪れていた。松子は俊太郎に会わないまま、ハンカチにくるんだキャラメルを残して刑務所を後にした。

沢井松子(梅子)からのキャラメルを見る