映画鑑賞:ラヂオの時間(2020.6.27)
ラジオ局「ラジオ弁天」で、普通の主婦である鈴木みやこ(鈴木京香)がコンクールに応募した脚本作品が、ラジオドラマに採用される事になった。ドラマは生放送で、熱海を舞台にした平凡な主婦と漁師の恋の物語。
役者のわがままやスタッフ等の都合で、波乱の流れとなる。どうなるのか?・・U-NEXTのテレビ画面参照
監督:三谷幸喜 脚本:三谷幸喜 配給:東宝
原作:三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ
製作年:1997年11月 上映時間:103分
録音ルームから出てきた出演者に、生放送責任者:牛島龍彦(西村雅彦)は真っ先に駆け寄り声をかける。牛島は主演女優:千本のっこ(戸田恵子)が出て来ると、作家:鈴木みやこ(鈴木京香)を呼びました。
アナウンサー:保坂卓(並樹史朗)は「基本的には大変良く出来た作品だが、言葉の使い方で2・3気になったところがあったものですから・・」と言い出す。
アナウンサー:保坂の指摘に釈然としない鈴木みやこを慰め、「僕の持論ですけど。ラジオドラマにはTVドラマにない良さがある」と説明をする。
アシスタントプロデューサー:永井スミ子(奥貫薫)は「ステキなお話ですね。私、泣いちゃいました。ヒロインのモデルはいるんですかと聞く。工藤学(唐沢寿明)はみやこに「初めてだよね。…あのシナリオコンクール、この人1人だけだったらしいよ」と暴露しました。
悩んだ牛島は編成部長:堀ノ内修司(布施明)に相談に行き、牛島は堀ノ内とのっこの控え室に行きます。
この作品はラジオ弁天ドラマコンクールで優勝した、鈴木みやこさんの…」という紹介の後、みやこのコメントが流れました。
本番が始まるという時女優:千本のっこが、自分の役名が気に入らないと牛島にわがままを言う。牛島はみやこに無断で、のっこの役名を「メアリー・ジェーン」にしました。それを聞いた相手役:浜村錠(細川俊之)は怒り、自分も外国名にしろと言い出す。
直ぐ構成作家及び役者:バッキー(モロ師岡)のところに行き、「あと4分で、ヒロインを女弁護士に直して欲しいと依頼をする。
バッキーは被告人役を演じましたが、熱くなって勝手にアドリブでしゃべってしまう。
工藤と効果マン:大田黒春五郎(梶原善)は、守衛:伊織万作(藤村俊二)に助けを求めに行く。・・伊織は伝説の音効
ドイツ人青年:ハインリッヒ=広瀬満俊(井上順)を捨て、ドナルド・マクドナルド(浜村)と生きる決意を話すメアリー・ジェーン(のっこ)。
バッキーは「ドナルドが乗っていた飛行機がハワイ上空で消息をたつ、遺体は見つからない」という提案をします。
あまりに勝手な台本の変更に、脚本を書いたみやこの怒りがついに爆発する。CMが流れる中、録音ブースに立てこもると「本の通りにやって下さい!」と叫んだ。
皆で無理矢理マイクの前に立たせ、ドナルド・マクドナルド(浜村)は「メアリー、メアリー・ジェーン。」と叫びました。後ろの席に座ってすねていたメアリー・ジェーン(のっこ)は、「お帰りなさい」と言いました。
最後にやっとマルチン神父:野田勉(小野武彦)の出番が来て、「愛の力を信ぜよ。愛を信じる者のみ、愛によって救われる」と叫び、ドラマ本編は終了しました。
1台のタンクローリーが入って来て、降りてきた運転手:大貫雷太(渡辺謙)は、工藤と牛島に「局の人?」と訊くと、「良かったよ、今夜のドラマ・・良かったメアリー・ジェーン」と言って泣き崩れました。
その姿を見て、牛島は工藤に「ハインリッヒの車なんだけど、あれ水陸両用車だったってのはどうかな。・・」と話し、二人は帰っていきました。・・続編あり?